現職議員がコロナ陽性!異常事態の中、倉敷市議会議員選挙2021でネットをフル活用して2名の議員が当選した話

ネット選挙の事例

1月24日、倉敷市議会議員選挙。

以前から支援していた、斎藤武次郎さんと小郷ひな子さん両名が当選しました。

選挙直前に、現職議員である矢野周子さんがコロナに感染。

矢野さんと同じ会派だった斎藤武次郎さんと小郷ひな子さんは、厳しい選挙戦を強いられましたが…

当選できました。

今回は斎藤武次郎さんの政治活動を中心に、ネットをどのように活用したか?

解説していきます。

記事後半では、ネット選挙運動の中心になったライブ配信について詳しく解説しています。

あなたの政治活動・選挙運動の参考になればうれしいです。

 

Twitterで倉敷市民と積極的に交流

斎藤武次郎さんが政治活動の中心SNSとして活用したのがTwitterです。

斎藤さんはTwitterで数々の陳情を受けました。

・コロナで窓を開放するので、小学校の教室が寒い

・子どもが通学する途中に危険な坂がある

上記のような意見を聞くと、すぐさま現地に調査に行き改善できる権限のある部署に伝えました。

そして結果をTwitterで毎回報告していたのです。

中でも倉敷市での成人式開催の可否については、SNS上で意見が真っぷたつにわかれました。

・成人式を延期にするか?

・成人式を直前に延期したら、参加予定の成人や振袖レンタル業者が迷惑する

さまざまな意見が斎藤さんの元に寄せられました。

急遽、岡山市議会議長さんと対談し延期すべきと市長に進言します。

進言の結果、市は成人式の延期を決定しました。

中止の決定を即YouTubeライブで配信し、延期の経緯を説明しています。

その後、成人式延期についてTwitterにはさまざまな感想が書き込まれました。

斎藤さんは上記のように、

・Twitterで意見を募る

・調査検討する

・関係機関に進言する

・結果を報告する

・悪い感想にもよい感想にも、すべて返事をする

Twitter上で成人式延期の経緯をガラス張りにして、誰にでもわかるように公開しました。

Twitterは、一方的に情報を流すだけのツールではありません。

Twitter本来の役目は、市民と交流し陳情を受け、市民の意見が市政にどう反映されていくか?経緯を可視化することです。

厳しい口調で政権批判や議員を個人攻撃するためのツールではないのです。

斎藤さんがTwitterを積極的な交流に使った結果、ご覧のとおり数字は極大化しました。

永野がサポートに入った2019年9月と2020年12月の数字の比較です。

2019年9月

2020年12月

フォロワー900人程度のアカウントでも、これだけのインプレッションを叩き出すのです。

倉敷市民との交流により、斎藤さんの認知は大きく伸びました。

ぜひあなたのTwitterの数字と比較してみてください。

議員が最優先で使うべきSNSは、Twitterです。

Twitterを使っていない議員は、SNSを使っていないのと同義だと思ってください。

それほどまでにTwitterは重要なのです。

 

議員がやるべき「Twitter社に喜ばれる運用方法」とは?

Twitterの収益源は、タイムライン上に表示される「広告」です。

それ以外に収益源はありません。

Twitter側からすれば、Twitterを使うユーザーがたくさん広告を見てくれる状態が望ましいわけです。

では、Twitterユーザーがたくさん広告を見てくれる状態とは、どういう状況だと思いますか?

リンクを押して外部サイトに移動してしまうと、Twitterの広告を見れなくなります。

つまり、できるだけユーザーがTwitter内に留まっている状態が好ましいわけです。

・ファミレスで4時間話した

・電話で2時間話した

人はコミュニケーションをしているとき、時間を忘れてその場に居座ります。

Twitterも同様。

リツイートされたりリプライを飛ばし合うことで、ユーザーは時間を忘れてTwitterに居続けます。

斎藤さんには、積極的にリツイートを使って市民とコミュニケーションを取るようにお願いしました。

データを見るとわかるのですが、リツイートによるコミュニケーション投稿はインプレッションが伸びます。

だから斎藤さんのTwitterには、月間で100万を超えるインプレッションが集まったのです。

斎藤さんはTwitter側から「フォロワーをTwitter内に留めて広告をたくさん見させてくれる優良アカウント」と認識されています。

積極的にフォロワーとコミュニケーションをとって、たくさんのユーザーをTwitter内に滞留させているので、Twitterからの評価が高まるわけです。

 

ネット広告の世界では常識なのですが…

SNSプラットフォームにとってプラスになる働きをするアカウントは優遇されます。

逆にプラットフォームのルールを破ったり、プラットフォームの不具合を突いて自分の利益を得ようとする行動には厳しい対処をするのです。

斎藤さんがフォロワーと積極的にコミュニケーションすることは…

・斎藤さん

・フォロワー

・プラットフォームのTwitter

全方位が幸せになります。

斎藤さんはSNSのプラットフォームを含む全方位に歓迎される使い方をすることで、最大限露出を伸ばしているのです。

 

LINEを倉敷市民のインフラに昇華

斎藤さんはLINE公式アカウントも政治活動にフル活用しました。

LINE公式アカウントを活用する議員の多くは…

・友だちを集める

・「集会に参加して」「友だちに紹介して」「投票して」などお願いをする

上記のような運用でしょう。

しかし斎藤さんは、倉敷市民の生活がよくなるためのインフラとしてLINE公式アカウントを活用しました。

1.コロナ感染者情報を毎日送信

2.年末の粗大ごみ持ち込み先が車で渋滞している

3.倉敷独自のポイント還元事業についていち早く発信

4.急遽決まった冬の花火打ち上げの告知

5.事故でトンネル付近が渋滞になるかもしれない速報

上記のように、地方ラジオやローカルテレビでも補足しきれない地方のさまざまな情報をLINEの一斉送信で送り続けました。

とくに信号機の故障や渋滞情報は、車での移動がメインの倉敷市民にとって大助かりだったようです。

LINEは特殊なSNSで、他のSNSにはない特徴があります。

FacebookやTwitterはユーザーがアプリを開いてはじめて情報に触れます。

つまりFacebookやTwitterは、ユーザーが能動的にスマホを操作しないと情報を見てくれないSNSです。

一方LINEは、着信音が鳴り未読もつくので、通知を受け取ったユーザーに強制的に情報を見てもらえます。

情報をプッシュできるSNSはLINEだけなのです。

しかし…どうでもよい情報をLINEで送りつけられることほど腹の立つことはありません。

家族とのトラブル中や恋人とのやりとりに間に、「立候補した◯◯です!投票お願いします!」みたいなメッセージが送りつけられたら…

どう思いますか?

速攻ブロックですよね?

LINEは相手に情報をプッシュできる唯一のSNSであるがゆえに、運用が難しいSNSです。

だから、議員のLINE公式アカウントをブロックされないようにするのは非常に困難です。

もしあなたが議員なら、ためしに友だちを集めて数回連続で一斉送信してみてください。

一気にブロック率が跳ね上がるはずです。

斎藤さんのLINE公式アカウントは友だちの数が400名以上と、市議としてはかなり多いです。

しかも毎日一斉送信で情報を送信するので、ブロックされる割合は高くなるはずですが…

しかしブロック率は10%以下。驚異の7%です。

斎藤さんの情報を喜んで受け取ってくれるLINE友だちが多いのです。

「斎藤さんのLINEをブロックしてしまうと、倉敷の大切な情報が見られなくなってしまう」

倉敷市民にそこまで思わせてしまう運用をしています。

倉敷市民にとって斎藤さんのLINE公式アカウントは、生活に必須なインフラにまで昇華されているのです。

LINE公式アカウントは、一斉送信やセグメント配信など高機能な部分にフォーカスされがちです。

しかしLINE公式アカウントを運用する上でもっとも大事なことは…

「ブロックされないコンセプトづくり」です。

斎藤さんは、

「倉敷市民にとって必要な情報を届けたい。通知音が鳴り未読もつくLINEなら重要な情報にも気づいてもらいやすい」

上記のような思いでLINE公式アカウントを運用しています。

図らずもその思い自体が「運用コンセプト」になりました。

 

政治活動にLINEを使う際に必要な考え方とは?

議員がLINEを発信に使うのであれば、LINEを使うマインドがとても大切です。

安易に選挙名簿として使ったり、紹介のためにムリやりグループに引きずり込んだりする運用をすれば、あなたの議員としての信頼は失墜するでしょう。

LINE公式アカウントを選挙や政治に使う場合、議員本位の使い方になっていないか?確認しましょう。

実際にいくつかの政党や議員のLINE公式アカウントに登録してみましたが…

斎藤さんのように、市民の生活を向上させるためにLINEを使っている例はありませんでした。

党や議員本位の運用をするくらいなら、LINEはやらないほうがいいです。

LINEのメッセージを受け取ってくれる市民は、どんな情報を欲しているのか?

LINE公式アカウントの運用は、上記の思いがスタートになるのです。

 

Facebook広告で倉敷市独自のポイント還元事業を拡散

SNSやブログを必死に更新しても、情報を見てくれる市民はどうしても限定的です。

そこで斎藤さんに、Facebook広告を政治活動の広報として活用する方法をアドバイスしました。

キャッシュレス決済で買い物をすると、9月1日から倉敷市独自に最大20%のポイント還元を受けられる事業の開始が決まりました。

しかし急な決定のため、倉敷市が十分な告知を行えず認知が広がりにくい状態でした。

そこで斎藤さんは、Facebook広告を使って市のポイント還元事業を宣伝しました。

実際に配信した広告がこちら。

9498円の広告予算で、倉敷市に住む約4万人のFacebookやInstagramに上の広告が表示される結果に。

倉敷市に住む1000人のスマホに236円で広告を出せました。

政治系の広告は出稿する人がほとんどいないため、低価格で多くの人に露出できます。

パフォーマンスとして上々でしょう。

結果、広告配信元である斎藤さんの認知は伸びました。

政治活動に広告を使う方法のひとつとして、上記の事例は参考になる部分が多いとおもいます。

ちなみに、「議会でこんなことがありました」的な投稿で広告を配信するとパフォーマンスが極端に落ちました。

つまり、選挙に向けて顔や名前を売りたいだけの広告は地域住民にもFacebookにも嫌われます。

広告を使う場合も、「地域住民にとってどのような情報が必要か?」を考えて配信しないと広告予算をムダに溶かしてしまいます。

広告活用のヒントにしてみてください。

 

おじさん議員がInstagramを活用する方法

議員向けのInstagram活用法は、よく海外の事例が紹介されます。

しかし…

欧米人のオシャレな投稿を日本人がそのままマネしても「痛い」だけです。

斎藤さんは57歳、ご覧のとおり普通のおじさん。

海外のInstagram活用事例をそのままマネできません。

そこで考えたのが、Instagramの特性を利用する方法です。

Instagramの利用者は、お店や商品をさかんに「検索」します。

事前にお店の様子や商品の口コミを調べるためです。

斎藤さんには、

・積極的に倉敷のお店に行く

・倉敷のお店の商品を買う

上記をお願いして、Instagramでお店や商品を紹介してもらいました。

ハッシュタグ「#ピーポーようかん」をつけてピーポーようかんを紹介

ハッシュタグ「#ベジフルファーム」をつけてベジフルファームを紹介

こうしておくと、ピーポーようかんやベジフルファームについて情報を探しているInstagram利用者に、斎藤さんの投稿が露出します。

斎藤さんは1年以上、さまざまなお店に行きいろいろな商品を買ってInstagramで紹介しました。

結果、さまざまな「ハッシュタグ」経由で斎藤さんのInstagram投稿が見られるようになりました。

選挙運動中もお昼ごはんやおやつの投稿をハッシュタグ付きで行っています。

上記の投稿だと、

#kitchen森のくまさん

#倉敷テイクアウト

#倉敷デリバリー

のハッシュタグからの流入が期待できます。

Instagramはハッシュタグによる「発見のSNS」です。

Instagramの利用者は安易にアカウントをフォローしません。

代わりにハッシュタグ検索で必要な情報を探しています。

この特性を逆手にとって、ユーザーが検索しそうなハッシュタグをつけて投稿して、斎藤さんを知らない倉敷市民へ認知を広げました。

上記のような投稿を続けていると知らない人から、

「SNS見ているよ」

と声をかけられる機会が増えたのです。

欧米人のオシャレなInstagram投稿をそのままマネできるのは、小泉進次郎さんや元芸能人の今井絵理子さんのような議員だけ。

※普通の議員がマネをすると痛い投稿の例

「普通のおじさん」がInstagramを政治活動に使うなら、ハッシュタグ検索を活用した投稿がオススメです。

これならムリに議員自身が写真に写らなくてもいいからです。

お店や商品の写真を投稿しておけばOKですからね。

成功事例をそのまま自分に当てはめるのではなく…

SNSの特性を理解し、自分に合った使い方を模索していくことが大事なのです。

 

倉敷市民が困っていることに対して記事を書く

齋藤さんにお願いをして、倉敷市役所のホームページがどんな言葉で検索されているか?を調べてもらいました。

すると調査をお願いしたのが夏ころだったため、「ハザードマップ」という言葉でたくさん検索されているのがわかったのです。

倉敷市真備町は西日本豪雨災害で甚大な被害を受けた場所でした。

だから台風シーズンには「ハザードマップ」で検索する市民が増えたのだと思います。

そこで齋藤さんは自身のブログに、ハザードマップに関する記事を投稿しました。

【倉敷市議会議員・さいとう武次郎】今一度、ハザードマップをご確認ください - さいとう武次郎(サイトウタケジロウ) | 選挙ドットコム

記事内にハザードマップへのリンクを張ったシンプルな内容です。

しかし、ハザードマップをダウンロードするページが倉敷市のホームページ内のわかりにくい位置にありました。

齋藤さんのブログから直接ハザードマップに飛べますから、市民の利便性は確実にアップしました。

市や県のホームページやあなたのホームページに、住民はどんな言葉で検索し訪問しているか?

検索された言葉には、地域住民の「悩み」が凝縮されているのです。

 

地方議員が市や県の広報を援護射撃

市や県はコロナ対策で、さまざまな施策を出しています。

しかし急な決定で告知から実施までの期間が短いので、認知されないケースが多いのです。

市民にとって大事な資料や情報が、市や県のホームページのわかりにくい場所に配置されている場合も少なくありません。

そこで、地方議員のSNSが活躍します。

・倉敷市の最新版ハザードマップはこちら

・9月1日から倉敷市独自にキャッシュレス決済ポイント還元キャンペーンを開始します

上記のような情報を地方議員が積極的に発信すれば、市や県が伝えきれない層にまでリーチできるかもしれませんよね?

地方議員がSNSで国政について発信しても、地域住民は誰1人救われません。

しかし地方議員がSNSで最新のハザードマップを紹介すれば、命救われる住民がいるかもしれないのです。

地方議員がSNSで市独自のポイント還元キャンペーンについて発信すれば、ポイント還元を受けられて喜ぶ市民が確実に増えます。

議員がSNSで発信する情報について、今一度考える機会になればうれしいです。

 

「斎藤武次郎」と関連付けて情報を探す倉敷市民が増加

ここまで、斎藤さんの政治活動発信について紹介してきました。

一連の発信の結果、どんな効果がでたというと…

下の画像をご覧ください。

グーグル検索に入力された「齋藤武次郎」の横に「コロナ」「Twitter」「ブログ」などが表示されていますよね?

この「コロナ」「Twitter」「ブログ」を「サジェストキーワード」といいます。

検索したい言葉を入れると、勝手にセットで検索したい言葉が表示された。

この記事を読んでいるあなたも、上記のような経験があるはずです。

つまり「齋藤武次郎」で検索するユーザーは高確率で「コロナ」「Twitter」「ブログ」をセットで検索しているのです。

・コロナの情報をいち早く得るには、「齋藤武次郎 コロナ」で検索すればいい

・齋藤武次郎のTwitterをフォローしたい

検索ワードからユーザーの願望がわかります。

つまり検索窓に言葉を入れる前に「齋藤武次郎」という名前を知っているユーザーが一定数いるのです。

積極的に情報発信しても、議員の認知度が即上がることはありません。

地道に発信を継続した結果、発信者である議員の名前が定着していくのです。

ネットを使えば簡単に名前を知ってもらえる、そんなことは決してありません。

市民がどんな情報を得られたら生活が楽になるか?

そのような思いのもとに発信し1年以上発信を継続した結果、やっと名前が刻み込まれるのです。

 

選挙運動でライブ配信を積極的に活用!

告示直前、現職の倉敷市議会議員である矢野周子さんのコロナ陽性が判明し事務所でクラスターが発生しました。

この影響で、告示日前日に計画していた「前夜祭」を急遽ライブ配信に切り替えることに。

YouTube・Facebook・Twitterへ同時配信する「三元中継」を行いました。

使ったサービスは以下です。

・ライブ映像管理:OBSスタジオ

・YouTube・Facebook・Twitterへ同時配信:https://restream.io/

パソコンにハンディカムを接続し中継用のウェブカメラにしました。

OBSスタジオを使った配信のイメージ図

「restream」のサイトで下記のように配信したいサービスに事前にログインしておきます。

各SNSをrestream内でアクティブにしておくと、あとはOBSスタジオで「配信開始」を押すだけで各SNSに配信されていきます。

ただし3つのSNSへ同時に映像を流すため、少し遅延が起こります。

ライブ視聴者には5~10秒遅れくらいで、映像が届きます。

同時配信をすると完全にはリアルタイム配信にならなくなるので注意してください。

 

OBSスタジオで切り替えながら配信

OBSスタジオで事前にシーンを作っておき、ライブ中に切り替えました。

1.ライブ前に1日の活動をスライドショーで振り返り

 

2.応援メッセージをライブに配信

3.事務所から立候補者が生で演説

※実際にブログ執筆中にパソコンのカメラへ映した映像です。ライブ本番は齋藤さんが映っていまいした。

OBSスタジオを使うと、ライブ中にできることが増えます。

特に応援メッセージ動画をライブ中に流せると、インパクトが大きいです。

 

応援メッセージはライブ中に動画で流す

県外から応援弁士がやってきて演説する予定でしたが…

コロナの影響ですべてNGに。

そのため応援弁士の方にスマホで事前に動画を撮ってもらい、その動画をライブ中に配信しました。

前述の、伊東香織倉敷市長や片岡聡一総社市長の応援動画は事前にご本人に撮影していただいたものです。 

OBSスタジオを使えば、ライブ中に動画を流せます。

スマホだけでライブをすると、ライブ中に動画を流したりできません。

OBSスタジオを使えばライブ中にできることが格段に増えます。

今後選挙では、OBSスタジオが必須のツールになるでしょう。

OBSスタジオで実際に配信したライブ映像がこちらです。

 

ライブで「がんばろーコール」

会場に人を集めたら、がんばろーコールは自然にやれるでしょう。

しかしライブの場合、参加者は1人ひとり自分の部屋や車の中など別々の場所で見ています。

だからライブで重要になるのは「一体感」です。

そこで…

ライブでがんばろーコールをしたら、いいね連打やコメントで「がんばろー」と送ってもらうようにしました。 

ライブに写った学童保育所長さんが「がんばろー!」と発声すると…

FacebookやYouTubeのコメント欄には、「がんばろー!」の文字やフォロワーそれぞれの思いが入力されています。

単にライブを見て終わってしまっては、視聴者はバラバラのままです。

しかし「がんばろー」とコメントし、他の参加者のコメントを見れば離れていても一体感を得られます。

選挙のライブで重要なのは、自分と思いを同じくする支援者が別の場所にいても、コメントやいいねで一体感を感じられる仕組みです。

また、ライブを盛り上げるには立候補者は普段の何倍も熱量を込めて話さねばなりません。

ライブは室内で話すので、街頭演説よりも感情が上げにくいです。

安易にライブ配信すると熱量不足で、立候補者にやる気がないと思われかねないので注意しましょう。

 

たった4人で選挙に挑戦しネットだけで当選した小郷ひな子さん

2020年に行われた倉敷市議会議員補欠選挙でトップ当選した小郷ひな子さん。

しかし議員活動はたった9ヶ月でした。

3人の子育てをしながらの議員活動でしたから、選挙運動の準備にはまったく時間をかけられませんでした。

そこで小郷さんと事前に相談した結果、本選はネットに振り切ろう!ということになりました。

基幹戦術は補選のときを完全に踏襲することに。

緊急事態宣言で集会も握手もできない・演説に人が来ない中、ネット選挙のリモートサポートをフル活用し倉敷市議会議員補欠選挙で2位に2400票の大差でトップ当選した話
4月26日の23時58分。 中学生と高校生の3人の子育てをしながらシングルマザーの立場で立候補した小郷ひな子さんが、倉敷市議会議員補欠選挙でトップ当選を果たしました。 2位の当選者に2400票の大差をつけた、完全勝利でし...

ただ、補選のときは会派の議員が支援してくれました。

しかし本選は全員がライバルです。

誰も手伝ってくれません。

以下、小郷さんからヒアリングした内容をそのまま記載します。

通常のポスティングは、たまに友人2人の手伝い、宛名書きは1人、主な動きは、私の友人1人だけです。

事務作業、書類作成は私がしました。

形上、後援会長という人は1人いましたが、看板立てたり、雑用的な感じだけです。

最後の宣伝カーに数時間、付き合ってくれました。

事務員は来客対応や、お昼当番ぐらいのことしかしてもらっていません。

人数としては、4人でした。運転手とウグイスは人数に含みません。

ほぼ、私の友人が、封筒詰め、宛名がき、ポスティングなど、1人でしてくれました。

組織は、もちろんありません。

告示直前までは中学からの友人が、ほぼ1人で責任持ってやってくれていたのが事実です。

上記のような陣容でした。

政治活動中はサポートが1人いただけ。

そして小郷さんが実際にやったのは、ひたすらネットに動画を上げただけです。

動画の数を1日ごとにカウントしてみました。

17日 18件

18日 31件

19日 28件

20日 19件

21日 21件

22日 23件

23日 35件

合計:175件

アップした動画の例

当選順位こそ43人中42位と下位ですが…

選挙準備のお手伝いは中学からの友人1人だけ

知り合いを4人集めてひたすら動画をアップするだけで、市議選に当選した

小郷さんの当選には、ネットの可能性を見いだせたとおもいます。

子育てに忙しい母親でも、ネットを駆使すれば選挙に立候補して当選できるかもしれないのです。

小郷さんの選挙については、別のレポートで振り返りをする予定です。

 

市民の要望を代弁する議員が選挙を延期してくれる

告示直前、現職の倉敷市議会議員である矢野周子さんのコロナ陽性が判明し事務所でクラスターが発生。

選挙目前、市議がコロナ感染 事務所がクラスターに:朝日新聞デジタル
 14日、岡山県内で38人の新型コロナウイルス感染が発表された。倉敷市で2件のクラスター(感染者集団)を確認。うち1件は11日に感染が発表された矢野周子市議(67)の事務所で、この日の1人を合わせ感染…

結果「議員がコロナになったのに選挙をやるのか!」という批判が出ました。

しかし…コロナ禍でも選挙をやる、その決定を下しているのは「わたしたちが選んだ政治家」です。

地方議員や国会議員の多くが「国民に迷惑がかかるから選挙はいったん延期しよう。」と提案すれば、選挙は延期されるのです。

当選した斎藤さんは、昨年春に岡山の市議会議長会から「コロナだから選挙を延期すべき」との意見を提出しています。

さいとう武次郎の日記【倉敷市議会議員】:2020年04月20日 - livedoor Blog(ブログ)

しかし残念ながら国からの答えは「選挙は不要不急ではない、実施すべき」でした。

地方議員をきちんと選べば、市民の要望を代弁してくれる機会が増えます。

斎藤さんと同じような志を持った議員が複数いれば、倉敷市議選は延期されていたかもしれません。

逆に市民の要望を代弁してくれる議員が増えなければ、コロナ禍の選挙は延期されずに実施されます。

このレポートで紹介している取り組みが、市民の要望を代弁する議員増加に貢献できればうれしいですね。

 

まじめな地方議員ほど選挙に弱い

斎藤さんのTwitterをご覧いただくとわかるのですが…

政治活動をしていない日はありません。

Twitterで通学路が危険だと言われたら、即現場に行って調査し警察や関係各所に報告したりしています。

市民のためにすべての時間を費やしていますから、組織を強くするための活動は一切行っていません。

定期的に演説会を開催していますが、選挙のためではなく地域住民に必要な情報を伝えるために行っているのです。

まじめに地域のために働く地方議員ほど、選挙対策に時間を割けません。

だから職務に忠実な議員ほど、選挙に弱いのです。

 

今回の倉敷市議会議員選挙。

投票率はまさかの「35.38%」でした。

ここまで投票率が落ちてしまうと、基礎票だけで勝負が決してしまいます。

普段選挙のために組織を固めている政党や大きなグループが大変有利になってしまうのです。

組織を固めている議員が仕事をしないとはいいません。

しかし議員としての義務より、自分の選挙を優先する人がたくさん当選してしまえば…

市民の生活は置いてけぼりにされるでしょう。

斎藤さんのように議員の職務を最優先に働く人がたくさん票を獲得できれば…

組織を固めることに必死の議員が、議員としての仕事をしっかりとしなくてはならない状況になるのです。

「投票に行ってもムダ」

「いや、そんなことはない。投票に行こう」

堂々巡りの議論はずっと続いています。

ですが、投票に行こうと主張する人たちも、なぜ投票に行かなければならないのか?に明確な答えを出せていません。

「民意を示すため」「国民の権利だ」と言われても、コロナ禍で雨が降っていたら投票に行かなくなるのです。

しかし、斎藤さんの事例は上記に対する1つの答えになると思います。

四六時中市民のために働く議員は、選挙対策に時間を割けない。

だから選挙に弱い。

市民の利益を本当に考える議員ほど選挙に弱い。

だから、市民のために一生懸命働いてくれる議員に、お礼として1票投じる。

 

選挙に弱いけどがんばって仕事をする議員にとって、あなたの1票はとてつもなく巨大な価値があるのです。

 

僕はそう思います。

誰かを落とすために1票入れよう

投票したい人がいないから白票を入れた

それもいいでしょう。

ですが…

あなたが住んでいるエリアにも、斎藤さんのように必死に地域のための働いている議員は必ずいます。

自分の職務に忠実なために、ネット発信に手が回っていないだけかもしれません。

ぜひあなたが住んでいる街で、斎藤さんのような議員を見つけてみてください。

それが「選挙に行く理由」になります。

 

選挙をパワーゲームのエンタメとして紹介しているケースが少なくありません。

議席予想で盛り上がったり、ある選挙区で与党と野党が激突とか。

僕はそれが悪いとは思わないけど、そういう捉え方にまったく興味がありません。

保守とかリベラルとか、

議席をいくつ確保したとか、

正直、どうでもいいです。

もっとも重要なのは、「地域のために本当に身を粉にして働いてくれる政治家が誰なのか」ではないでしょうか?

しかし、そんな政治家にスポットが当たるケースはほとんどありません。

当選しても中途半端な順位か下位での当選、もしくは落選するからです。

だから、まじめに仕事をしている議員ほど選挙で目立たないのです。

まじめに働く議員ほど、権力闘争に興味がないからです。

 

だから僕はネットを使い選挙に勝って、斎藤さんのような人にスポットが当たるような仕事をします。

 

その先に、地域住民の幸せが必ずあると信じているからです。

※画像はすべて立候補者に使用許可をいただいております。

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\コロナ禍で悩む地方議員は必見!/
\コロナ禍で悩む地方議員は必見!/
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