愛媛選挙区における参議院選挙2019・インターネット選挙対策振り返り

ネット選挙の事例

参議院選挙負けました。

らくさぶろう氏の陣営のもと、インターネット選挙参謀としてすべてのインターネット媒体を管理し発信しました。

しかし結果は敗北。

インターネット選挙対策における敗北の最大理由。

それは松山市議会議員選挙や愛媛県議会議員選挙での成功体験を捨てきれきれないまま、インターネット戦術を決めてしまったことです。

松山市議会議員選挙や愛媛県議会議員選挙は、数十名が立候補します。

つまり有権者の意識は、

「誰が立候補しているかわからない」という状態から始まります。

しかし今回の参議院選挙は、「らくさぶろうVS永江孝子」。

立候補する人が明確です。

初動の戦術選択の誤りに途中から気づいたものの、最後まで徹底的な修正に振り切れませんでした。

深く反省しております。

 

また愛媛県議会議員選挙のように、立候補者と二人三脚でインターネットを重要視した選挙戦略・戦術を練られなかったのも一因です。

しかし戦略はともかく、参議院選挙で実施した各種戦術は十分に効果はありました。

そこで参議院選挙で実践した「戦術」にフォーカスして、いくつかピックアップし紹介していきます。

僕はひとまず選挙が「エンタメ化」してもよいと思っています。

なぜなら、選挙に興味を持たない・投票に行くための情報収集をしない今の状況よりも、選挙がエンタメ化して注目される方が遥かに社会の進化に寄与すると信じて疑わないからです。

そのため紹介する選挙戦術は「選挙のエンタメ化」を意識した施策になっています。

そして選挙をエンタメ化するためにもっとも簡単で効果が見込めるTwitterをメインに、解説していきますね。

 

1.演説をライブ配信する

過去2回の地方選挙で感じていた矛盾。

それは、その場にいる人だけしか立候補者の演説を聞けない現実です。

多くの人の手のひらにはスマートフォンがあります。

ですからSNSでライブ中継して手のひらに届けたいと思っていました。

そこで、愛媛県議会議員選挙の時よりも積極的にライブ配信を活用しました。

らくさぶろう氏の出陣式や松山市に安倍総理がやってきたときには、Facebook・Twitter・Instagramで同時三元中継を行いました。

民生機レベルでもそこそこの動画が撮影できます。

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ライブ配信をするときに注意すべきこと

修正ライブ配信時に一番気を付けるべきは…

カメラが揺れないことです。

自撮り棒を使ってライブ中継をすると、どうしてもスマートフォンが動きます。

実際に視聴者側から見ると、多少の揺れでもかなりのストレスを感じます。

そこで今回の参議院選挙では、ビデオカメラ用三脚にスマートフォン固定用オプションをつけて配信中に画面が揺れないようにしました。

iPod touchを固定している三脚

Bitly

実はどうしても三脚が使えない場所があって、その時は自撮り棒でライブ中継していたのですが…。

TwitterやFacebookのフォロワーから「画面が揺れて見えづらい!」と苦情をいただきました。

ライブ配信時は、中継するスマホを固定し撮影中の画面が揺れないようにするのが最重要です。

 

ライブ配信に使うスマホ

ところで中継にする使用するスマートフォンは、必ずしも高機能である必要はありません。

今回の参議院選挙でライブ中継に使ったのは…

最近出た「iPodtouch」です。

※正確には「新iPodtouch(第7世代)」と呼ぶらしいです。

スペックはiPhone7と同等ですので、最新のスマートフォンに比べると性能は劣るでしょう。

しかし選挙活動でライブ配信するだけなら、処理速度も画質も十分です。

iPodtouch内蔵のマイクもそれなりに性能が高いため、立候補者の声をきちんと拾ってくれました。

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ライブ配信に使うネット回線

ライブ配信にiPodtouchを使った理由が、もう一つあります。

万が一ライブ中に電話がかかってくると、ライブに着信音入ってぶち壊しになってしまいます。

選挙戦は常に電話連絡が想定されますから、一時的であっても電話機能を止めておくのは困難です。

電話機能が省略され単体ではインターネットに繋げないiPodtouchであれば、ライブに集中できるメリットがあります。

ただしiPodtouchはそのままでインターネットにつなげません。

そこで、WiMAXを活用しました。

ライブ配信はそれなりにデータ通信量を必要とするので、携帯電話の契約によっては通信できるギガ数をすぐに使い切ってしまいます。

WiMAXは3日で10ギガという通信制限がありますが、ライブ配信が目的なら十分な通信ギガ量を確保できます。

Facebook・Twitter・Instagramすべて使用する3元中継ライブをするなら、WiMAXを使ってライブ配信ように独立したインターネット通信環境を用意しておくのは必須でしょう。

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選挙のライブ配信はとにかく簡単・お手軽

TwitterやFacebookのアカウントさえあればライブ中継可能です。

しかも必要なのは、ごく一般的な性能のスマートフォンと三脚だけです。

ライブ中継は数回ボタンを押すだけで開始できます。

それにライブ中継はタイムラインにそのまま残りますので、生放送で見られなかった有権者も、あとから見られるのです。

今後の選挙活動において、ライブ配信は必須の情報発信になると確信しています。

 

2.ツイートの内容を工夫する

残念ながら多くの有権者は選挙に興味がありません。

SNSは親しい人や自分がフォローしたい人の情報を見るのためのツールであって、選挙の情報を集めるメディアではないのです。

ですから、文字数制限がないからといって、FacebookやInstagramでダラダラと文章を書いても読んでくれません。

Twitterには140文字という字数制限があります。

140文字は、有権者にさらっと読んでもらえる最大文字数の目安としました。

しかし140文字で有権者に選挙情報を届けるのは非常に難しい。

そこで考えたのが…

 

140文字よりもずっと少ない文字数で、有権者に動画を見てもらうフックを与える方法です。

 

まず動画の簡単な概要を書きます。

あえて動画の一番大事なところを伏せて、「動画を見れば伏せている部分がわかる」構造にしました。

誰に投票するか決めてもらうずっと前段階として、まずらくさぶろう氏の情報に触れてもらうのが大変重要です。

Twitterや他のSNSの目的を、

 

らくさぶろう氏を選んでもらうのではなく、らくさぶろう氏の発信に触れていただく

 

に定めて運用しました。

それでは実際の発信を引用して、有権者がらくさぶろう氏の情報に触れる工夫を紹介していきますね。

 

再生回数2.2万回・ポイントは「羽化」

いきなり選挙終盤戦のツイート。

投票日前日の段階で2万回以上再生されました。

選挙最終になると、立候補者の演説回数が増え似たような内容になってきます。

そこで他の演説と差別化するために、

タレントから政治家への変化=「羽化」と表現しました。

「羽化」という言葉が加わったことで、単に応援するのではなく「成長を見守る」要素が加わったため、再生回数が伸びたものと思われます。

 

演説場所の「つながり」をアピール

ライバル候補は3年かけて愛媛各地をくまなく歩き回っています。

そのため演説をする場所ごとに歩き回った時の思い出話をすることで、有権者に独自の切り口でアピールできます。

対するらくさぶろう氏は、政治活動として愛媛を回り始めるのが遅かった。

そこで、少しでも地域とのつながりをアピールし地元の有権者に特別感を持ってもらうために、

 

学生時代にまでさかのぼる原点・西予市明浜

 

という文言をつけました。

西予市以外に住んでいる方・西予市にゆかりのない人にも興味を持ってもらうためです。

 

亡父をよく知る方との邂逅で感情を動かす

たまたまですが、同行していた撮影担当者がらくさぶろう氏の身内ということもあり特別な動画が撮れました。

亡くなった父・故郷大洲でのワンシーンを印象深い動画にして反応を高めました。

 

半日で12000回再生!小泉進次郎氏にかけられた言葉とは?

選挙期間中に小泉進次郎氏が愛媛県にやってきましたが、豪雨のため松山市の演説には来ることができませんでした。

 

豪雨で止まった電車内で小泉進次郎氏がらくさぶろう氏にアドバイスを送る

 

このシチュエーション自体が一つのショートストーリーとして成立しています。

そこで演説の中でも「小泉進次郎氏がらくさぶろう氏に託す」部分だけを抽出し、Twitterに繰り返し投稿しました。

「小泉進次郎氏がらくさぶろう氏を一喝!」など多少表現を変えながら継続的に繰り返し活用し、小泉進次郎氏の名前を選挙期間中に使い切ることを目的としています。

このツイートは半日で約12000回以上再生されて、数字の上では非常に高い効果を叩き出しました。

 

明日の告知を毎回動画で

選挙の情報発信で重要なのは、「~で演説しました」などの事後報告ではなく、立候補者と有権者が未来や予定を共有することです。

翌日の予定を文字だけでなく立候補者本人の言葉で告知することで、演説場所の集客力アップを目指しました。

翌日の告知に特化した動画なので数十秒で撮り終わりますし、ある程度予定が確定している選挙期間なら3日分程度まとめて収録することも可能です。

簡単に撮影しアップできる上に、立候補者のリアルタイムに近い姿も有権者に伝えることができます。

 

3.Twitterのリアルタイム検索の活用

Yahooのリアルタイム検索というサービスがあります。

無料で誰でも使えるサービスです。

事前にキーワードを登録しておくと、そのキーワードがTwitter上でどれくらい使われているか確認できます。

Twitter上で「らくさぶろう」と言うキーワードがたくさん使われているなら、よくも悪くも話題になっています。

またポジティブ・ネガティブなキーワードの出現率から信憑性はさておき、ユーザーの感情を拾えます。

さらに他の選挙区の立候補者の名前を入れると、他地域の立候補者名でバズを起こしている記事を確認することができます。

永野は発信するツイート内容を吟味するときに、リアルタイム検索を多用し参考にしました。

 

4.TwitterのハッシュタグでGoogleの対策

「TwitterはSNS」

このように意識するあまり、TwitterをSNSとして活用する人が大半です。

しかしTwitterは、

「最大140文字書けるミニマムなブログ」です。

ブログですから、Googleなどの検索結果に表示されます。

しかも、アカウントの登録がなくても誰でも見られます。

永野は検索を常に観察していたので、Twitterのハッシュタグが検索結果の上位に出てくる傾向を察知していました。

そこで…

「参議院選挙 愛媛」関連で検索した時に上位表示されるハッシュタグを見つけ出し、らくさぶろう氏のツイートに毎回貼り付けました。

Twitterのハッシュタグを上手に活用すれば、選挙関連の情報を探している有権者に立候補者の情報を効率よく届けられます。

 

5.「らくさぶろう」の検索結果に大きく表示されるTwitter

選挙期間中は上のスクリーンショットのように「らくさぶろう」で検索するとTwitterのつぶやきが直接表示されていました。

永野は過去2回の地方選挙の経験から、選挙関連のキーワードで検索した時に、リアルタイム性の強い情報が優先的に表示される傾向を察知していました。

そこで選挙期間中はとにかくツイートの数を増やして、らくさぶろう氏が大洲に移動すればすぐに大洲で演説しているツイートをしました。

検索結果にらくさぶろう氏のリアルタイムな動向が表示されるようにするためです。

検索結果には「1日前」「2時間前」など有権者が検索したタイミングのどれくらい前の情報であるかがはっきりと表示されます。

そのためTwitterの更新頻度を上げて検索結果を可能な限りフレッシュな状態にして、らくさぶろう氏がアクティブに動いている姿を有権者にアピールできます。

立候補者名で検索した時にツイートが直接表示される条件はわかりません。

ただ、ライバル候補もツイートの数を増やしていましたが、最後まで検索結果にツイートが直接表示されていませんでした。

立候補者名で検索した時にツイートが直接表示される条件の一つとして…

予想ですが「Twitterが認証済みで青いバッジがついている状態」が挙げられると思います。

認証済みアカウントの証明であるブルーのバッジは、立候補者のなりすましを予防するためにTwitter社が公式に本物だと認めた証拠です。

今後立候補する人は、Twitterの青い認証バッジの取得が必須となっていくでしょう。

※認証済みアカウントにするための手続きは申請するアカウントごとに異なりますので、Twitter社に直接お問い合わせください。

 

6.「らくさぶろう」の検索結果に大きく表示されるGoogleマイビジネス

立候補者のリアルタイムな動向を検索結果に表示したのはTwitterだけではありません。

4月の愛媛県議会議員選挙ですでに活用していたGoogleマイビジネスを、らくさぶろう氏の参議院選挙でもフルに活用しました。

Googleマイビジネスは本来、パン屋さんや美容室などのお店が集客宣伝に使う専用のツールです。

しかし選挙事務所が使ってはいけないというルールは、もちろんありません。

むしろ松山で「参議院選挙」と検索すると、他の候補者や県議のGoogleマイビジネスが表示されます。

Googleマイビジネスはその名前の通り「Google本体が提供しているサービス」です。

自社のサービスですから、Googleは当然Googleマイビジネスの情報を非常に優遇します。

このスクリーンショットのように、立候補者の検索結果にデカデカとGoogleマイビジネスの投稿が表示されます。

のちほどあらためてお伝えしますが参議院選挙は地方選挙と異なり注目度が高いため、全国規模のメディアによって報道されやすいです。

選挙期間中に「愛媛のみのもんた選挙に苦戦する」などゴシップに近い記事が上位表示されてしまい、有権者が本当に求めている立候補者本人の情報が届きにくい状態になっていました。

選挙において必要なのは、第三者が好き勝手に書いた二次情報じゃない。

立候補者とその関係者が自ら発信した一次情報こそ、選挙にもっとも大切な情報であると、永野は考えます。

Googleマイビジネスは、立候補者の「一次情報」を有権者に届けるための非常に有効なツールです。

それに事務所の正確な位置を表示しておけば、ボランティアや応援の方などい協力者がスムーズにお手伝いできます。

GoogleマイビジネスもTwitterと同じように申請すれば、認証済みアカウントに昇格できます。

認証済みアカウントにしておかないと、そもそも投稿ができません。

きちんと情報が整理されて住所や電話番号にウソがなければ、申請が却下されるケースはありません。

インターネットでGoogleに申請後、住所に確認のハガキが届きます。

ハガキの中の暗証番号をGoogleマイビジネスの管理画面で入力するだけで承認されます。

事務所が移転しても、インターネット上で簡単に変更できます。

Googleマイビジネスを選挙に活用している事務所は日本中でもほとんど存在しないでしょう。

活用するだけで差をつけられるので、ぜひ導入をお勧めします。

 

7.トップニュースの活用

Googleマイビジネスの項目でもお伝えしましたが、参議院選挙のような日本全国で行われる大規模な選挙はどうしても大手のメディアが注目し扱います。

そのため、検索結果にも大手のメディアの発信がひしめくようになり、立候補者の一次情報が目立つ場所に表示されなくなるのです。

いっぽう、Googleは検索結果に独自の「ニュース」という枠を設けています。

有権者がリアルタイム性の高い情報を必要としている場合、ニュースの枠に属しているメディアを優遇します。

愛媛新聞やヤフーニュースなどが「ニュース枠」のメディアです。

このニュース枠には、立候補者が所有するホームページやYouTube・Twitterなどは該当しません。

前回の愛媛県議会議員選挙で、ニュース枠に立候補者の一次情報をねじ込むことが重要だとわかっていたので、今回の参議院選挙でも選挙ドットコムさんのボネクタを活用しました。

現時点でボネクタは「立候補者が一次情報を自由に発信できて、かつニュース枠に入る唯一のメディア」です。

ニュース枠に立候補者本人の一次情報が表示されれば有権者にとって有益ですし、第三者による歪曲された情報伝播を予防します。

永野がボネクタを直接管理したので一つひとつ記事を作っていましたが、FacebookやTwitterと連携すればボネクタにSNSの投稿を転載できます。

SNSと連携しないでボネクタを更新するのは、慣れていない人にとっては手間です。

ですからボネクタをSNSと連携しておくだけでも、ニュース枠に立候補者本人の一次情報をねじ込める確率が増えます。

ボネクタに投稿したからと言って、立候補者名の検索結果のニュース枠に確実にボネクタが表示されるわけではありません。

いっぽう、Twitterの内容をボネクタの機能で転載しただけでもニュース枠に表示されるケースも多々あります。

今後検索結果のニュース枠を出来る限り一次情報で埋めていく作業が、選挙において重要になっていくでしょう。

ボネクタは立候補者の一次情報をニュース枠に出す労力を極限までシンプルにしてくれるツールなのです。

 

8.LINE公式アカウントの活用

愛媛県議会議員選挙ではじめて活用したLINE公式アカウント(旧LINE@)を、参議院選挙でも活用しました。

LINE専用の名刺を作り、チラシにもQRコードを印刷して最終的に友達の数は1100名を超えました。

LINE公式アカウントの基本的な使い方は、決起集会など大イベントの告知です。

大洲や四国中央市など大きな会場で開催される集会の告知。

そして安倍総理をはじめ現役の閣僚や知名度のある議員が愛媛に来るのが決まるたびに、LINE公式アカウントで告知をしました。

小泉進次郎氏が愛媛に来た際、豪雨の影響で松山にたどり着けないトラブルが発生。

そこで止まってしまった電車内でらくさぶろう氏と小泉進次郎氏が写った写真をLINEで送り、スピード感をもってトラブルに対するお詫びを配信できました。

 

LINE公式アカウントだけの強みとは?

ホームページやSNSはあくまで待ちのメディアです。

有権者がアプリを起動したり自ら検索をしないと、見てもらえません。

つまり有権者が能動的に選挙関連の情報を探したときに、はじめて効果があるのです。

しかし今回活用した選挙メディアの中で唯一LINE公式アカウントだけが、有権者が何もアクションを起こさなくても選挙関連の情報を届けられた方法なのです。

立候補者から有権者へ情報をプッシュできる唯一の方法がLINE公式アカウントでした。

 

LINE公式アカウントのメリット

選挙でLINEを使うメリットは大きく3つあります。

1.LINEは無視できない!

通知音が鳴り未読マークが付いて、立候補者の情報発信を見ていただく可能性がとても高くなります。

通知音が鳴ると気になりますし、LINEのアイコンの上に赤い文字で未読の数字が追加されるので、内容が気になるのと未読を消すためにメッセージを開いてくれる確率が非常に高いのです。

日常的にLINEを使っていれば、この感覚は理解していただけるはず。

 

2.プライベートで使うLINEは「つながりやすい」

有権者にとって重要なスマホ上のプライベートな空間に立候補者の情報を表示できる点です。

LINEは家族や友人との連絡に使うインフラとしてスマホユーザーのほとんどがインストールしています。

立候補者がLINE公式アカウントで情報発信すれば、家族や友人とコミュニケーションしているプライベートな空間に、積極的に選挙関連情報をねじ込めます。

もちろん嫌がってブロックされる場合もありますが、気にしないで積極的に友達を集めるべきです。

ちなみにらくさぶろう氏のLINE公式アカウントのブロック率は1割を切っていました。

それにLINE公式アカウントは有権者とつながるハードルがとても低いです。

QRコードを読むかURLをタップするだけで、有権者と立候補者が簡単につながれます。

個人情報を書いてもらって選挙名簿を集める方法に比べて、有権者の負担は減りますし立候補者側の管理も非常に簡潔になります。

 

3.とにかくLINEは管理が簡単

そして何よりも一番大きなメリットは…

送信するメッセージを作りさえすれば、ボタンひとつで1100名に告知を送信できる点です。

もはや電話スタッフをたくさん用意するのは、非常に時代遅れと言えるでしょう。

組織的にLINE公式アカウントの友達を集めれば、国政選挙クラスになると数千人程度は一気に集まります。

告知する内容さえ作ってしまえば、LINE公式アカウントの機能で一気に配信できるため非常に小さなリソースで運用できるのです。

それに個人情報保護が頻繁に叫ばれているため、昨今は有権者の電話番号取得が非常に困難になっています。

しかし、QRコードを読むだけでつながるLINE公式アカウントは個人情報を提供するという心理的障壁が低くなり、立候補者と繋がってもらえる確率も非常に高いのです。

覚えのない電話番号からかかってきた電話は無視したとしても、通知音が鳴ったLINEはひとまず見ますよね?

 

LINE公式アカウント=選挙名簿

ここまで書いたとおり、有権者にメッセージを一気に送信できるLINE公式アカウントは、必ず選挙名簿に取って代わります。

つまりLINE公式アカウントで友達をたくさん集めた立候補者は、情報を受け取ってくれる有権者が増えてイベントの動員人数も増加し、結果的に票が集まり当選しやすくなるのです。

またLINE公式アカウントから届いたメッセージは、有権者が内容をコピーして自分の知り合いに簡単に送れます。

高齢者もLINEを使っている人は非常に多くなっています。

今後、LINE公式アカウントで積極的に選挙名簿を作る陣営が有利になっていくのは、まず間違いないでしょう。

 

9.Instagramはパソコンでも投稿できる

選挙におけるInstagramの活用法を書くと一つの項目で終わらないので一点だけ。

Instagramはスマートフォンからだけしか投稿できないと思われていますが、パソコンでも投稿可能です。

方法は二つあります。

・パソコンでInstagramにスマホでアクセスしているように思わせるツールをブラウザに追加する

・Facebookページと連携する

上記どちらかの方法で投稿が可能です。

ただし、写真の加工ができなくなるので注意しましょう。

選挙では複数のSNSをパソコンで一元管理しスピード感ある運用が必須です。

なぜならとても短い選挙期間の中で有権者は常に新しい情報を欲しているからです。

Instagramだけスマホを使わないと管理ができないと、効率が一気に落ちます。

Instagramをパソコンで管理できれば、FacebookやTwitterに投稿した文章をそのままコピーして貼り付けできます。

Instagramに担当者をつけて独立運用できるリソースがあれば、スマホで管理した方がよいです。

しかし選挙のインターネット広報部門は、おそらく常に人員不足だと思います。

とくに永野のように一人で管理する場合は、パソコン一台・ワンストップで管理しないと手が回りません。

Instagramをパソコンで管理するだけで効率はとてもアップするので、ぜひ実践してみてくださいね。

 

10.選挙期間前にFacebook広告を回す

選挙期間前つまり政治活動期間には、ある程度自由に広告が出せます。

今回の参議院選挙では選挙期間に入る直前までFacebook広告を配信しました。

配信方法について詳しく書くと一つの項目では書ききれないので効果をざっくりと紹介します。

配信期間は約20日程度で配信エリアは愛媛県全土。

消化した予算10万円程度で、立候補者の情報をのべ50万人以上のスマートフォンに表示できました。

配布しても捨てられてしまえば二度と見られないチラシに比べ、インターネット広告は選挙や立候補者に興味のありそうなユーザーをAIが判別して追いかけ続けます。

みなさんもちょっとだけ見たAmazonの商品が、ずっと広告に表示され続けた経験をお持ちではないでしょうか?

しかも選挙は「愛媛県」など配信エリアがとても限定されます。

衆議院議員選挙の愛媛1区だとほぼ松山市だけの配信で済むのです。

エリアが限定されるので、1日数千円の予算でも十分に立候補者の情報を露出できます。

予算を数十万円インターネット広告に振り分けると、他の候補や政党が力を入れていない分だけ高い効果が望めます。

ちなみに参議院選挙におけるFacebook広告の運用は永野自身が行いました。

外注もできますが配信自体はとても簡単なので、セルフでの配信を強くオススメします。

 

11.選挙広報の要「YouTube」

YouTubeの選挙活用法を詳しく解説すると、これだけで10万~20万文字になってしまうので、実践した作業と数字を簡単に報告します。

今回の参議院選挙では、愛媛県に有名な政治家の方が何人も来られました。

その時の様子を、とにかくスピーディーにYouTubeへのアップを心がけました。

5月14日にチャンネル登録をして、積み重ねた動画の数じつに279個。

約2ケ月で300個近い動画を作成しました。

決まった時間にテレビの前だけでしか見られない政見放送。

すでに多くの有権者は見なくなっています。

しかし「N国党」の政見放送はYouTubeに転載され、300万回以上再生されました。

今後はYouTubeで政見放送を公開するのがスタンダードになっていくでしょう。

そして選挙に関する情報や立候補者の活動を、YouTube動画で見る人がどんどん増えていきます。

選挙で立候補者が常に行っているのは、演説です。

声・表情・ボディランゲージを使って有権者に思いを届けていく。

立候補者のパフォーマンスを演説会場や辻立ちの場所でしか聴けない選挙活動を続けていくと、有権者に思いが届かなくなっていくでしょう。

YouTubeは誰でも無料で動画アップロードできるので、選挙活動に使わない手はありません。

スマートフォンで撮影した演説動画をアップロードするだけでも、有権者が立候補者の思いや情熱に触れてくれる機会は増えます。

デメリットはありませんし、YouTubeをやらない理由はいっさいありません。

しかも撮影からアップロードまで、スマホで完結できてしまいます。

今後の選挙では、何をおいてもYouTubeを使っていく必要があります。

拡散力のあるTwitterと併用すると、さらに効果がアップします。

今後の選挙で準備が必須なのは、「撮影スタッフ」と「編集スタッフ」になっていくでしょう。

今回の参議院選挙で、永野は撮影・編集両方もやりました。

しかしメディア運用担当が現場に出て撮影し動画も編集するとなると、本来の運用に時間が割けません。

撮影スタッフと編集スタッフは必ず確保しておくことを強くオススメします。

繰り返しになりますが「N国党」はYouTubeだけで1議席取ってしまいました。

そして元維新の丸山議員を取り込み、渡辺喜美氏と会派を立ち上げるまでにその影響力は増しています。

選挙に関わる人は、絶対にYouTubeを侮ってはいけません。

そして選挙には必ずYouTubeを活用しましょう。

 

12.ヒートマップを使った解析

「ヒートマップ」というツールがあります。

ヒートマップはホームページのどこがしっかり読まれていて、どこか「読み飛ばされているか?」を測定するツールです。

有権者にしっかり読まれている部分は赤くなり、読み飛ばされている部分は青っぽくなります。

みなさんもスマホでホームページを読むとき、隅から隅まで読みませんよね?

ザーッとスクロールして自分に必要だと思った部分があれば指を止めてしっかり読み始めるはずです。

そこで、らくさぶろう氏のホームページは縦長の一枚構成にしました。

そのため、有権者が読み始めるホームページ上部からどのような順番で記事を配置するか?が重要になってきます。

有権者に優先して見せるべき記事を判別するために、ヒートマップを使ったわけです。

読まれている部分はどこか?読み飛ばされている部分はどこか?を調べて、選挙期間前・選挙期間中に数回配置を変えました。

ただでさえ有権者には時間がありませんから、立候補者のホームページを隅から隅まで読んでくれるわけがありません。

有権者が欲していると思われる情報をホームページの上部に配置することで、短時間で選挙の情報収集ができるように工夫しました。

実は選挙において重要な測定ツールは、GoogleAnalyticsではなく「ヒートマップ」です。

選挙でヒートマップを使う方法については、今後くわしく発信していく予定です。

 

13.SSL化されていない政治家のページはとても多い

まず「SSL」について下記を読んでみてください。

URLがhttpから始まるWebページは通信が暗号化されておらず、第三者によってブラウザーとサーバー間の通信データを盗聴・改ざんされてしまうリスクがあります。SSL/TLSという技術を用いてHTTPS化(通信の暗号化)をすることで、Webサイト訪問者が安心してWebサイトを利用することができるようになります。

引用元

https://jpdirect.jp/ssl/aossl.html

簡単にいうと、「HTTPS」で始まるホームページは安全対策されていて、そうでないホームページは危険なわけです。

SSL化されていない・URLが「HTTP」で始まるホームページは、下の写真のように「保護されていない通信」と表示されてしまいます。

政治家・議員のホームページにこんな表示が出たら、有権者はどう思うでしょうか?

しかし政治家や公的な機関でホームページがSSL化されていないケースはとても多いです。

したがって立候補者のホームページをSSL化するだけで、有権者に与える信頼度は大きく変わるのです。

ホームページを格納している環境によりますが、ホームページのSSL化はそれほど難しい作業ではありません。

まずはご自身・自陣営のホームページのURLを確認してみましょう。

 

14.ネット選挙対策はスマホのカメラが重要

選挙の情報発信で主力になるのは「写真」です。

そして写真撮影で重要なのが、スマートフォンの性能と自撮り棒です。

 

選挙に使うスマートフォンカメラはとにかく高性能で!

この写真を比べてみてください。

上の写真はGoogleの「Pixel3」というスマホを使って撮影しました。

下の写真はごく一般的なスマホを使った場合です。

性能の差は明らかだと感じませんか?

Googleの「Pixel3」は、スマホカメラの性能において現在最強といわれています。

シャッターを押すだけで少しぼかしの入ったプロっぽい写真を簡単に撮影できます。

今後の選挙活動では、高性能なカメラを搭載したスマホが必須になるでしょう。

Googleの「Pixel3」

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選挙における自撮り棒の活用

自撮り棒は「自分の撮影するための道具」だと思われがちですが…。

通常では撮影できないアングルから写真を撮影するのにも使えます!

この写真をご覧いただけますか?

体育館で行われた集会の様子で会場には数千人が集まりました。

せっかく数千人が集まったのですから、この圧倒的な人の数を選挙広報に使わない手はありません。

しかし人の目線で撮影してしまうと、数人~10名程度が写り込むだけになってしまいます。

とてもたくさんの人が集まっているのがわかりません。

そこで自撮り棒を使って、高い位置から撮影して写真の中に収まる人数を増やしました。

人がたくさん集まっている様子をアピールできたのです。

永野が使用した自撮り棒にはリモコンが付いていて、リモコンでシャッターを切れます。

ちなみに永野が使っている自撮り棒はスタンド状態にも変形します。

とっさにライブ配信したいときは自撮り棒をスタンド状態にして配信していました。

3000円ほどの出費で迫力ある写真が撮れますので、選挙の情報発信には自撮り棒が必須になっていくでしょう。

永野が使用している自撮り棒はこちら

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15.選挙活動を撮影する際のポジション取りのコツ

リサーチのために三原じゅん子氏のTwitterを見ていたときです。

「上手いな!」と思ったので即取り入れました。

演説する本人ではなく、聴衆を真ん中に配置して撮影していたのです。

立候補者が演説する様子を正面から撮影すると、スタンドアローン状態になって寂しい感じを与えてしまいます。

選挙期間中に必要なのは「たくさんの有権者に支持されている様子」です。

そこで聴衆や有権者の姿が入った動画や写真を撮りました。

せっかく人を動員するのですから、現地だけでなくインターネットでも効果的に活用しましょう。

とくに地方選挙では、まだまだこの発想はありません。

規模の小さい選挙ほど、人が集まっている様子は有権者にとって貴重な判断材料になります。

撮影アングルを少し工夫するだけで印象が大きく変わるので、地方選挙では仲間やボランティアを上手に活用して撮影していきましょう。

 

16.インターネット選挙広報への思いとこれから

ここまで永野が実践してきた作業の一部を解説しました。

あらためて箇条書きにすると…

・公式ホームページ制作のアドバイス

・公式ブログ管理運用

・Facebook個人、Facebookページ管理運用

・Twitter管理運用

・Instagram管理運用

・Googleマイビジネス管理運用

・LINE公式アカウント管理運用

・選挙ツール「ボネクタ」管理運用

・YouTube管理運用

・Facebook広告管理運用

・写真や動画の撮影

・ライブ配信

・動画編集

・画像加工

タスクレベルの業務はざっくりとこんな感じ。

ライバル候補のリサーチ・チェックと対策考案やほかの地域のリサーチなど、タスクレベル以上の業務も同時に行っていました。

 

立候補者が今やるべきこと

立候補者本人が永野が実践した内容をすべて実行するのは絶対に不可能です。

まず理解していただきたいのは、選挙でインターネットを使う場合は先のようなタスクが発生する事実です。

そして立候補者本人はまず…

TwitterとYouTubeを始めてください。

とくに重要視すべきは、Twitterです。

Twitterにアップできる動画は2分弱で、尺の短い動画しかアップできません。

だから、逆に動画で発信する練習に最適です。

しかもTwitterはGoogleなど検索にも強い。

そもそも140文字しか書けないため、最小の負担で検索において大きく目立てるのがTwitterなのです。

文字数が少ないですから、SNSとして運用するのも負担が少ないのです。

まずは短くてもいいから発信の練習として、Twitterを活用しましょう。

 

弁士は発信するのが仕事

議員は別名「弁士」と呼ばれます。

言葉を操って自分の思いや気持ちを伝える専門家です。

しかし弁士は集会や辻立ちで話すのだけが仕事ではありません。

弁士と名乗る以上、文字や動画すべてにおいて伝えるという行動に妥協すべきではないと、僕は思います。

 

有権者も選挙への接し方が変わった

昔ながらの組織票やドブ板選挙は、どんどん通用しなくなってきています。

以前は立候補者の情報を得る手段はポスターくらいで、人の意見を参考にするしかなかった。

しかし今は、手のひらにあるスマホで有権者が自由に情報収集できる時代になったのです。

立候補者本人が発信している文章や動画・SNSを誰でも簡単に見られます。

立候補者本人の一次情報を簡単に見られるようになったのです。

有権者を組織票でがんじがらめにできる時代は終わりました。

そして一人ひとりが投票先を判断する材料が揃ってきているのです。

れいわ新撰組やN国党から参議院議員が生まれたのは、ネットで情報収集した有権者がこぞって彼らに投票したからです。

選挙前、彼らはまったく注目されずマスメディアにもほとんど登場しませんでした。

れいわ新撰組やN国党の情報に触れられるのは、インターネットだけでしたから。

 

選挙の世界ではインターネットに詳しい人材育成が急務

だからこそ立候補者は自ら一次情報の発信に注力していかねばなりません。

そうしないと、そもそも有権者が判断する土俵にすら上がれなくなってきているのです。

インターネット上に本人の豊かな一次情報がなければ、投票以前にそもそも立候補者として認識されない時代がもうすぐそこまで来ています。

しかし立候補者みずからがワンストップで情報発信するのは、非常に負担が大きいですよね?

 

僕は選挙における地上戦を決して軽視していません。

むしろ地上戦の熱量が無ければ、空中戦つまりインターネット選挙広報いくら頑張ってもムダであると考えています。

立候補者は全力で熱量を持って地上戦をやり切る。

いっぽうで同時に地上戦の様子をインターネットで逐一発信する。

地上戦・空中線を両輪のように回すのが理想です。

ですから、選挙におけるインターネット情報発信を担える人材育成が必要不可欠なのです。

今後は選挙そして民主主義が成熟していく過程において、インターネット選挙公報に関わる人材育成は避けて通れないでしょう。

そうしないと、N国党のように「ただ煽るだけの人間」がどんどん議員になってしまいます。

「周りがインターネット選挙対策をやっていないから、自分のところもまだいいだろう。」

それは有権者を見ての判断ですか?

有権者は立候補者の一次情報を求めています。

有権者を一番に考えるなら、立候補者本人が豊かな一次情報を発信するのは、もはや義務だと思うのです。

そして有権者を大切に思う姿勢と行動は、結果として選挙の勝利につながるのです。

 

投票率を上げるのは立候補者の「なぜ」

今Twitterのタイムラインには、れいわ新撰組やN国党がきっかけで政治関連の発信が増えています。

何がきっかけであろうと、政治について侃々諤々・是々非々が語られるのはとてもよいと思います。

有権者は政治の話をするために、政治家・立候補者の発信を求めているのです。

投票率を上げるために必要なのは、芸能人を起用したキャンペーンでも派手なポスターでもない。

政治家・立候補者みずからが豊かな一次情報を発信すれば、選挙や政治の議論が活発になり結果投票率が上がるのです。

「なぜ立候補したのか?」

「なぜこの政党に所属しているのか?」

「なぜこの政策に賛成しているのか?」

有権者は政治家・立候補者の「なぜ」をまったく知りません。

有権者が一番知りたいのは…

どこに視察に行ったとか、議会で何が決まったのかではないのです。

 

「なぜ視察に行ったのか?視察に行く前と行った後でどのように変化するのか?なぜ変化するのか?」

 

有権者が知りたいのはすでに決まってしまった結果、行動し終えた後じゃない。

その前の「なぜ」を知りたいのです。

 

立候補者が「なぜ」を豊かに雄弁に語れば、立候補者が当選した後の景色を有権者は想像しやすくなります。

つまり投票する理由がハッキリするのです。

結果「なぜ」を語り続ける立候補者に自然と票が集まるでしょう。

 

永野が今回の発信でお伝えしたいのは、インターネット選挙広報における小手先のテクニックではありません。

立候補者が情報発信を重要視し厚くすれば、政治が盛り上がる議論を活発にし、結果当選につながる仕組みです。

このレポートが、選挙におけるインターネット情報発信を真剣に考えるきっかけになれば幸いです。

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\コロナ禍で悩む地方議員は必見!/
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