永野が選挙関係者にお会いすると必ず伝えていることがあります。
最優先すべき選挙対策は「検索」であると。
しかし反応はよくありません。
FacebookなどSNSを活用する政治関係者は多いですが…
選挙の検索対策に力を入れる人はほとんどいません。
地方選挙なら、検索対策が最優先です。
ではなぜ、選挙で検索対策に力を入れる必要があるのでしょうか?
有権者は選挙で必ず検索する理由
選挙のとき有権者は「選挙の名前」必ずで検索します。
必ずです。
その理由を順を追って解説していきますね。
人はどんなときにスマホでネット検索するのか?
あなたはどんなときに検索しますか?
・飲み会の場所がわからない
・公演する場所を事前に知りたい
・ホテルの宿泊料金を確認する
・買いたい商品の口コミを知りたい
・スマホの使い方がわからない
このように…
人は目の前の問題を解決するために検索するのです。
選挙で有権者がネットで検索するときの気持ち
投票のために時間を割き投票所に行く有権者は、適当に投票しません。
誰に入れても変わらないと思うなら、そもそも投票に行かないのです。
投票する限りは投票行動に意味を持たせるために立候補者を調べます。
つまり…
誰に投票すべきかわからない状況を解決するために検索するのです。
地方選挙では有権者は「選挙名」でネット検索する
市議会議員選挙や県議会議員選挙など地方選挙は、立候補者の数が多いです。
市議会議員選挙だと40名以上が立候補するケースもありますよね?
一方で有権者は、誰が立候補しているか知りません。
選挙関係者が思っている以上に、有権者は選挙に興味がありませんから。
だから有権者は「誰が立候補しているか?」を確認します。
常に持ち歩いているスマートフォンで確認するのです。
有権者の多くは新聞を読まないので選挙公報の存在を知りません。
ポスターの近くまで確認しに行くのは面倒ですよね?
立候補者の名前がわからないのですから、有権者は最初に「松山市議会議員選挙」など選挙名で検索します。
誰が立候補しているか確認するには、選挙名で検索するのが一番早いですから。
そして立候補者の名前を見て、より詳しく知りたい場合は立候補者名で検索するのです。
有権者が検索する順番は、選挙名→立候補者名なのです。
選挙における検索対策の効果を確認する方法
普通、選挙名で検索すると県庁や市役所など自治体のホームページが出ます。
しかしやり方によっては、選挙名の検索結果の上位に立候補者のホームページやSNSを出すことは可能です。
選挙名で検索したときに立候補者のホームページが上位10位以内に出ていると、有権者はいきなり立候補者の情報にたどり着けます。
他の立候補者と比較する前に有権者と接触できれば、投票先として強く記憶に残りますよね?
ちなみに「上位10位以内」と条件をつけているのには理由があります。
Googleの検索結果は、パソコンの場合10件を超えると一度に見られません。
ですから10位以降は、ほとんど有権者に見てもらえないのです。
スマートフォンの場合は5位以内が目安です。
スマートフォンの画面は、スクロールすることなく表示できる検索結果の数がだいたい5個程度だからです。
地方選挙においてネット選挙対策の効果の確認方法をまとめると…
「選挙名で検索したときに、パソコンなら検索結果の上位10位以内・スマートフォンなら上位5位以内に、立候補者が持つホームページやSNSが出ているか?」
上記のようになります。
ぜひ、確認してみてくださいね。
ネット検索する有権者は選挙に行く意思がある人
2019年の参議院選挙でNHKから国民を守る党が躍進しました。
しかし・・・
「有権者は冷やかしでNHKから国民を守る党に入れた。」
テレビでそんなことを言っているコメンテーターがいました。
大きな間違いです。
あなたは単なる冷やかしのために時間を割いて、離れた投票所までわざわざ行きますか?
冷やかしはタイミング的にも場所的にも負担が少ないからこそ成立する行動です。
検索しNHKから国民を守る党のヤバい動画を見てNHKにお金を払いたくないから、NHKから国民を守る党に投票したわけです。
・子供への虐待を減らしたい
・給料を上げてほしい
・学費を安くしてほしい
・保育園に誰でも子供をあずけたい
有権者には投票する明らかな理由が必ず必要です。
そして有権者は、投票する理由を検索で調べて知ろうとします。
検索を最重要視することは、有権者ときちんと向き合うことと同じ意味を持つのです。
選挙のネット検索対策は常日頃からの更新が必須
検索結果に立候補者のホームページを出すためには更新が必要です。
しかし選挙が近いからといって急に更新しても…
検索結果に立候補者の情報は、なかなか出てきません。
その理由は・・・?
たとえ立候補者が現職の議員だとしても…
ネットの世界におけるホームページの価値は一般人と変わりません。
地方選挙に立候補する人は、全国的に有名ではありませんから。
特に有名でもない人のホームページで、しかも更新はたまにしか行わない。
こんな状況だと、たとえ公人のホームページでも、ネット上の価値は個人のブログと変わらないのです。
個人のホームページと価値が変わりませんから、短期間にいくら必死に更新しようとも検索結果には出てこないのです。
立候補者は、選挙期間に入る前の政治活動期間にコツコツとホームページやブログを更新しですから、ておきましょう。
そしてもっと重要なのが次に述べる「有権者による紹介」です。
ネット検索対策には有権者の紹介が重要
立候補者のホームページが放置されていたり、たまにしか更新されていない寂れた状態だと誰も見に来てくれません。
ですから立候補者のホームページが、他人や他の組織に紹介される機会はほとんどないでしょう。
更新されていないホームページやブログをSNSでシェアしませんよね?
先ほど解説したように、地方選挙における立候補者のホームページの価値は一般人と変わりません。
だから選挙名で検索しても、特定の立候補者のホームページは出てこないのです。
しかし立候補者のホームページが、政治家のものであるとインターネット上で認識されると…
選挙名での検索結果に立候補者のホームページが出てくるようになります。
ではどうすれば立候補者のホームページが政治家の情報発信として認識されるのでしょうか?
それは・・・
第三者のホームページやSNSで「この人は政治家・立候補者です」と紹介されることです。
繰り返しになりますが、ホームページは誰でも持てます。
誰でも持てるホームページで「自分は政治家だ」と表明しても、あなたを直接知っている人でなければ判断できません。
なぜならGoogleの検索やSNSは、プログラムで動いているからです。
だからインターネットの仕組み側が、立候補者のホームページを本物の政治家のホームページやSNSだと判断する基準は…
「誰に紹介されているか?」になります。
たくさんの人に紹介されるためには日々地道な更新を継続して、インターネットを通じ有権者から支援を受けることがとても大事です。
支援とは、投稿のシェアで有権者から紹介してもらうこと。
そしてインターネットを通じた日々の支援が、選挙期間に入ったときに絶大な威力を発揮します。
つまり・・・
有権者が「松山市議選」のなど選挙名で検索したとき、検索結果に立候補者のホームページが上位に表示されるのです。
SNSも更新すれば検索結果に出てネット選挙対策的に有利
TwitterやYouTubeはSNSですが、ホームページの一種です。
更新すれば選挙名の検索結果に出てきます。
中でもTwitterとYouTubeは有権者が選挙の情報収集のために確認します。
政見放送のない地方選挙では、有権者はYouTubeで動画をチェックします。
Twitterはリアルタイムに更新できるので、有権者が「立候補者は今何をしているのかな?」と活動中の様子をTwitterで確認するのです。
有権者が注目するため選挙が近くなると、TwitterとYouTubeが検索結果で目立つようにGoogleが調整をします。
選挙名で検索したときにTwitterやYouTubeが検索結果に出ているか?確認しましょう。
ネット選挙対策の効果をSNSでもチェックできます。
SNSを使ったネットどぶ板は選挙にとても効果がありますが、ネット検索対策と考え方が根本的に異なる方法なので別の記事で解説します。
地方選挙ではネット検索がガラ空き
地方選挙では有権者が選挙名でネット検索します。
しかし、ほとんどの立候補者・政治家が気づいていません。
有権者からひんしゅくを買いながら、選挙カーで名前を連呼しています。
名前と顔だけがわかるポスターにたくさんのお金を使っているのです。
ネット検索対策は、有権者にひんしゅくを買いません。
かかるお金はゼロ円です。
ためしに、ブログのタイトルに「~~市議会議員選挙に挑戦」と入れてみてください。
数日で選挙名での検索結果にあなたのブログが出てくるはずですよ。
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